「こどもプログラミング教室」プロジェクト

総合情報センターは、こどもたちがICT利活用の素養と完成を身につけることができる、「こどもプログラミング教室」を県内外で開催するプロジェクトを平成27年度より実施しています。


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プロジェクトの背景



 今私たちは、数多くのコンピュータに囲まれながら生活をしています。それはテレビ、電話、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機・・・等、数え上げたらきりがありません。それらのコンピュータの多くは、数百円のICから出来ています。しかし、そこに優れたソフトウェアが内蔵されているから、私たちは便利な機能をそれらのコンピュータから受けているのです。
 
 これらのプログラムを作る技術者(ICT人材)は世界中で不足しています。独立行政法人情報通信処理機構の「IT人材白書2015」によれば、国内におけるICT人材の不足は102万人、うち高度な人材の不足は31万人とされています。このような状況の中、多くの企業はIT人材が集まる地域に進出し、IT人材を多く集めたいと動いています。
 
 一方、長野県の人口は19歳から23歳までの人口が、ほぼ同規模の他県と比べて落ち込みが激しくなっています。これは、学生が大学進学や就職時に首都圏を中心とする県外へ流出していることを表しています。
 
 さらに、県外流出の大きな要因の一つと考えられるのは、県内に就職できる企業が少ないという事です。この対策として「県内への企業誘致」と「地域に根付く魅力的な産業の創出」が重要ですが、世界最大のビジネス誌フォーブスの日本版によれば、長野県の起業率は全国最下位です。



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プロジェクトの目的



 総合情報センターのプロジェクトは、こどもたちが数百円のICから出来たコンピュータを作り、自分だけのコンピュータでプログラム作りに楽しみながら挑戦するというものです。そして、コンピュータを使うのではなく作る、特にプログラムを作る経験を通じて、ICT利活用の素養と感性を身につけながら大学で学ぶ事の魅力を体験し、信州大学への進学を促進します。そして、信州に多くのICT人材が居る事から県内への企業誘致、県内企業の育成を計り、大学で学んだ人材の県内への移住・定住を促進することを願っています。
 
 本プロジェクトは、長野県の「未来のクリエイティブ人材育成プロジェクト」の一部です。このプロジェクトは、信学会、信州大学、諏訪東京理科大学、長野大学の4者が連携して実施する、ICTを利活用して、未来を創造していくことが可能なクリエイティブ人材を育成する事を目的としています。


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「こどもプログラミング教室」の内容



 小学校3〜4年生以降のこども達にICTの楽しさ、プログラム作りの楽しさを知ってもらう事を目的にしています。

①2000円程度で購入できるBASICパソコン IchigoJamをハンダ付けをして組み立てます。
②そして、簡単にプログラム作りが楽しめるBASIC言語を用い、IchigoJamでプログラム作りに楽しみながら挑戦します。
③作ったIchigoJamは自宅に持って帰り、自宅でもプログラム作りを楽しみます。そして、1〜2ヶ月に一度程度の割でこどもたちはIchigoJamを持って集まり、作っているプログラムの相談をしたり、新しい課題に挑戦したりします。



これまでの取り組み



平成27年度は、次の3箇所で「こどもプログラミング教室」を実施しました。
 ・3月19日 富山県砺波市(となみ散居村ミュージアム)
 ・3月20日 長野県上田市(上田市マルチメディア情報センター)
 ・3月21日 長野県塩尻市(えんパーク)

平成28年度
 ・4月23日 長野県上田市(上田市マルチメディア情報センター)
  平成27年度3月20日の教室に集まってくれたこどもたちを中心に、毎月教室を開きます。

 ・6月13日 長野県塩尻市(塩尻市ウイングロードビル3F)
  前回参加してくれた子供達10人と新規参加のこどもたち3人が集まってくれました。

 ・6月19日 長野県売木村(わんぱくハウス)
  人口580人、小学生30人の村から、こどもたち15人が集まってくれました。

 ・7月2日 長野県長野市(信州大学 工学部UFO長野、教育学部Fablab)
  長野市初の教室を行いました。こどもたち23人が集まってくれました。

 ・7月3日 長野県塩尻市(塩尻市ウイングロードビル3F)
  塩尻市での3回目の教室です.今回はロボット作りに挑戦しました.